ブレーキがうまくかけられない。
 まだまだ騎座が安定しないこともあり、どうしてもブレーキをかける時に手綱に頼ってギューギュー引っ張ってしまいます。普段乗っている子はそれでもきちんと止まってくれるのですが、一頭どうしてもと止めらない子がいます。
 駈歩発進の時に一発目で出ない際は、ブレーキをかけて常歩からやり直しています。脚を馬体から離さず、腰を張りお尻を浮かさずキュッと止めるようにと注意を受けますが、頭ではわかっていてもなかなか上手くいきません。結局手綱を引っ張ったままダラダラと速歩のまま何周もしてしまいます。手がとても疲れます。どうしたら上手くいきますか?

(25歳・女性・乗馬歴1年6ヶ月)
 人間同士でもいつも会っている友達とはツーカーの仲で通じるのに、初対面の人やあまり親しくない人とはコミュニケーションをとるのが大変ですよね。あなたがいつも乗っている馬は、扶助が多少正確でなくてもそれがブレーキだと理解してくれているのかもしれませんね。
 コミュニケーションが上手くいかない相手とはどうしますか?お天気の話とかあたりさわりのない、お互いに理解しやすい会話から始めるでしょう。
 まず常歩→停止→常歩発進→停止を繰り返し行ってください。相手が扶助を理解したら必ず愛撫してあげてください。乗馬はスポーツであるとともに、動物と心が触れあえる素晴らしい時間なのですから、あなた自身のテーマばかりを追いかけずに、ゆっくりと馬と楽しんでください。あなたの手が疲れた時に、馬の口はどれだけの苦痛を感じているかを理解できる乗り手になることを期待しています。

(ジョーバ博士)


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